sam's diary - 日々のとりとめもないことをつらつらと

実名でやっているFacebookでは書き辛いことをここで吐きます

大どんでん返し

 実は、中小企業診断士という資格を目指して3月頃から勉強をしてきました。その資格は一応、国家資格らしいですが、元々私はその資格の存在は知っていたものの、さしたる価値を見出しておらず、当然、取得も勉強もしていませんでした。ところが、2月か3月に銀座の飲み屋のおねえさんと食事したら、彼女がそれを受けることを考え、少しずつ勉強しているとのこと。じゃあ、僕も受けてみようかなと、軽いノリで言ってしまいました。男に二言なしと、翌日から資格と試験の詳細を調べてみました。

 分かったことは、1次は7科目あり、全体で60%、かつ、1科目も40%を下回らないことが合格の条件とか。そして、一次に合格すると二次試験があり、二次試験の筆記に合格すると面接があると。一次はマークシート、二次は自分で書く方式だとか。7科目のうち、自分にとって得意な科目もあれば、ITだとか法務という、自分にとってはあまり縁がない科目もあります。簡単に言えば、馴染みがあるのが2科目、他は馴染みがありません。これは、自分が知らない分野をある程度まとまった形で勉強するいい機会だということで、試験勉強をはじめました。

 始めたのが3月なので、さほど時間はありません。したがって、問題集からやることにしました。そして、問題集の問題と解答を見比べて、理解が困難な科目だけ参考書を買うことにしました。ITだとか法務は参考書を買いました。自分の大学時代の専門である経済学も、理論をしっかり理解する必要がありそうなので、買いました。

最初は問題集をこなし、必要な知識を参考書で補い、何周かした後、各科目の重要な部分をノートにまとめることにしました。ただし、普通のノートだと7冊は嵩張るし、かと言って1冊にまとめると後から追加が出来ないので、レポート用紙にまとめました。ところが、レポート用紙にまとめてみると、これがやっぱり嵩張る。したがって、エクセルに打ち込んで、まとめることにしました。科目にもよりますが、一科目4~5枚程度のまとめが出来ます。それで、その内容を暗記しながら、再度問題集をやる。こうして、8月初旬の試験日を迎えました。

 当日は、調布で八王子行きの各駅停車に乗るべきところを橋本方面行きの電車に間違って乗ったり、京王線の最寄駅から試験会場が予想外に遠かったりというハプニングもあり、余裕を持って家を出た筈が、結構ギリギリになるということもありましたが、まあとにかく試験を迎えました。初日土曜日は4科目、二日目日曜日は3科目です。

 ところが、試験を開けてみると、これがまた、やってないところばかりです。一応、山を張ることを一切せず、問題集に載っているテーマをすべて押えた筈が、まったく傾向が違います。ほとんど、最初の2科目で戦意喪失であります。それから先、初日の残る科目と、二日目の3科目をどのように戦ったか、あまり記憶にありません。ただ、漠然と法務は意外に出来たから部分合格するかも知れないぞとか、初日の経済学は、まったくやってない部分が出たとは言え、流石に通るだろうとか、財務・経理はちょっと貯金できそうかなとか、そんなことをおぼろげに考えていたら、時間が過ぎたという感じでした。

 試験会場を出たところで予備校によって配られている模範解答に一瞥もくれることなく、俺は絶対に自己採点なんかしないぞ!と思いながら帰宅しました。

 その結果は予定では9月9日。当日、この試験を受験することを話していた会社の後輩が、「〇〇さん、今日、合格発表ですね」と話しかけてきましたが、「知るか」とだけ言い、流していました。その日は試験結果は来ず、翌日には来たのでしょうが、不在通知の存在に気付いたのはさらに翌日で、その翌日、つまり合格発表の4日後に結果を受け取ることになりました。

 7時半に走りに出た私は、走りに出る際はまだ来ておらず、9時過ぎに帰宅したら、玄関に大きな封筒があります。ただ、それを放置していたら、「どうして試験結果を見ないのか?」と家族が冷やかします。「不合格発表だから、みんなが寝静まってから見る」と話し、また、放置。しかし、やっぱり気になり、家族に隠れて封を開けたところ、なにやら振込用紙が見える。来年の一次試験の振込用紙を同封するなんて気の早い・・・と思っていたら、「合格」の文字。つまり、振込用紙は二次試験用でした。

 まあ、この大どんでん返しによって、試験が終わったことですっかり何もかも忘れ去っていたにも関わらず、二次試験の勉強をしなければならなくなりました。

 合格発表を受け取った翌日の土曜日、参考書を買いに行きました。一次と異なり、参考書も問題集も圧倒的に少なく、見つけるのに苦労しましたが、書店3軒目で、一冊、かなり分厚いものを買いました。

 二次試験の申し込みは次の金曜日が締切だから、三連休明けには早々に申し込まなければなりません。

 試験が終わって以降、走る以外はだらけた生活をしていましたが、ちょっとねじを巻きなおす必要があるようです。