sam's diary - 日々のとりとめもないことをつらつらと

実名でやっているFacebookでは書き辛いことをここで吐きます

AKB握手会の事件について、ふと考える

AKB48の川栄と入山が握手会でのこぎり男に切りかかられ、手術や入院加療まで必要な怪我を負ったらしい。大変お気の毒なことである。奇しくも、川栄と入山は、ナインティナインの番組であるめちゃイケの学力テストのビリ(川栄)と優等生(入山)ではないか。AKB48についてはまったく無知であり、漠然と「まゆゆ」、「こじはる」等を知るのみの僕にとって、数少ない、ちょっと知っているメンバーが被害にあったようだ。

しかし、こういうことが起こると過度に反応するのが日本という国。もっと凄いのがお隣の韓国であるが、日本も負けてはいない。今後、当分の間、握手会は開催されないであろう。多分1年くらい?そして、握手会復活の際は、それを大々的にPRした上で、コストの大半をそこで使ったんじゃねぇの?ってくらい、警備をありえないような厳重さで行い、AKB48ファンのおにいさんたちを辟易とさせるのであろう。

そもそも、アイドルとて生身の身体である。加えて、ファンは明らかにAKB48のメンバーより腕っ節の強いおにいちゃんたちである。今回はのこぎり野郎という、武器を所持していたものの、そんなもんちょっとした護身術の心得があれば素手でも投げ飛ばすことすらできる。したがって、握手会なんて芸能人とファンとの信頼関係で成り立っている訳なのである。

恐らく、今回、奇禍に遭ったメンバー以外も一種のトラウマのようになり、今後握手会を復活させる場合でも、どうしても「こいつ大丈夫だろうか?」的にオドオドと不安な気持ちでファンに接することになるに違いない。

ところで、こういうお兄ちゃんたちは、AKB48のメンバーのそういう不安な気持ちに敏感である。したがって、彼らとて、今まで程は握手会を楽しめないのではないかと思う。ということは、AKB48の誠にあくどい握手会商法も、これをきっかけに終焉に向かう可能性があるかと思っている。

個人的には誠によろしいと思う。中学生や高校生が、金もないのに握手券欲しさに、到底必要のない枚数のCDを購入したりするってのは、あり得ない。これは、ファンの、どうしてもお目当てのメンバーに触れたいというファン心理を悪用した誠に悪徳なビジネスである。

今、日本のテレビは、音楽番組のみならず、バラエティ番組もドラマも、AKB48が出演している確率が異常に高くなっている。もちろん、それぞれの番組において、エンターテイナーとして最高のパフォーマンスを披露してくれるのであれば文句をつける理由はないのだが、大抵の場合、上述の川栄のように、数年前、ヤクザとの交友で芸能界を引退した、彼が築き上げた「おバカキャラ」の座に就いているに過ぎず、誠に低俗である。

AKB48のような下手な歌手がミリオンヒットを連発するくらいだから、アナ雪の松たか子や、人間カラオケマシンのMay Jみたいな中途半端な歌手ですが礼賛されてしまう。

日本に本当のエンターテイメントが根付くのはもっともっと先、というか、永遠に根付かないかも知れない。

そう思った事件でした。