sam's diary - 日々のとりとめもないことをつらつらと

実名でやっているFacebookでは書き辛いことをここで吐きます

サッカーW杯の喧騒に思いをはせる

 昨日のコートジボワール戦、なんか別のことをしていて、「おっと、忘れてた」と慌ててテレビのある部屋に行ってチャンネルを探して、観たら、得点掲示がどうも「0-0」ではなさそう。わざわざ眼鏡を外してテレビに近付いたら、日本が1点リードしていることがわかり、余裕の気持ちで観始めたが、結果的には1-2で敗北。なんとなく、8年前の初戦を思い出してしまった。

 思い返せば8年前、つまり2006年のW杯の日本にとっての初戦であるオーストラリア戦は、友人数人と、その友人の部屋で観た。その友人は、中高の同級生だが、中高ではサッカー部であり、サッカーを語らせたらちょっとうるさい奴。僕は、小学校の低学年で、何故かわざわざ大阪から富士山のふもとにある合宿所でのサッカー合宿に1週間程親の命令で参加させられるたのをきっかけに、結構なサッカー少年だったものの、小学校でのクラブでサッカー部が抽選で当たらなかったという不運もあり、中学では母親が「テニス部が格好良さそう」という理由でテニス部に入部させられ、プレーする方のサッカーからはどんどん遠ざかっていき、今日に至る。だから、その友人の「俺たち経験者は、ボールを持っていない選手を注目する」なんて玄人ぶったコメントの連続にかなり辟易しながら観ていた。確か一人、DFの宮本の熱烈なファンがいて、ただ僕は大阪のサッカーチームはなんてったってヤンマーの流れをくむセレッソであり、ガンバが嫌いなもんだから、宮本も嫌いで、その女が宮本と叫ぶたびに、宮本の問題点を指摘していた。そしたら、その宮本の守備のほころびで終盤に連続失点し、敗北。結局はその敗北から立て直せずに予選敗退となった。

 日本が最初にW杯に参加した1998年から今回が5回目。前回までは、予選敗退と予選通過が交互に来ている。岡田監督で敗退、トルシエで通過、ジーコで敗退、オシムの代役としての二度目の岡田監督で通過。さて、今回は。これまでの流れを見ていると、攻撃的になれない日本が暗中模索している気がする。ジーコ監督は攻撃的で面白いサッカーだったと思う。個人的には非常に好きな監督だった。でも、アジアでは通用した攻撃は世界では通用せず、いまいち攻撃的になり切れず、一方で守りきることも出来ずに、結果は惨憺たるものとなった。オシム監督は日本サッカーの事情も充分に理解しつつ、そこそこ攻撃的であったが、病に倒れるて再登板した岡田監督は、当初はオシム路線を踏襲したものの、強化試合の結果で、W杯本番では完全に守備的な戦略で予選通過を勝ち取った。これはこれで偉業であるとは思うが、結局これでは予選通過が精一杯ということで招聘したのがザッケローニであったのではないか。ザッケローニの攻撃的なサッカーも僕は好きである。しかし、どうもザッケローニの攻撃サッカーは、いまのところ世界水準では通用しそうにない。次のギリシャ戦では修正はするだろうが、かといって大きな変化は期待できない。上手くいって1-0での勝利程度ではないのか。

 世界に通用する攻撃力を中長期的に身に着けるという戦略は、止めて欲しくない。ザッケローニ監督は、結果がどうあれ、この大会でもって退任であろうが、次も同様な攻撃型の監督をして欲しい。

 なんだかつらつらと書いたけど、正直言って、今大会で日本が一勝する確率は20%程度しかないと思う。予選通過の確率は恐らく5%もないと思う。そう覚悟を決めている。ただ、この4年間を無駄にしないためにも、ザッケローニによる日本の攻撃的なサッカーが世界に通用するという点を少しでも見せて欲しい。