sam's diary - 日々のとりとめもないことをつらつらと

実名でやっているFacebookでは書き辛いことをここで吐きます

「ゲルピン」

子供の頃、父がよく「ゲルピン」という言葉を使っていた。ゲルピンとは、父が学生の頃の隠語で、「ゲル」はドイツ語のゲルト(Geld)でお金という意味、「ピン」はピンチであり、「ゲルピン」は、お金がピンチ、つまり、金欠のことを指した。

父は、大学を中退している。子供の頃、わざわざ入学した大学を中退したことが理解できなかった僕がその理由を尋ねたのに対して父の答えは「ゲルピン」だった。

そのゲルピンをなぜ今、思い出したかというと、自分が今、ゲルピンだからだ。

とは言え、僕のこのゲルピン状態、思い起こせば約10年前、外資系投資顧問会社から日系のとある投資会社に転職した時から慢性的なものである。それからほぼ10年、報酬はなかなか上がらない、その一方で息子たちの教育費は上がる。とんでもない地獄のような職場でじっと我慢しながら過ごした1年3ヶ月もあった。

こういう金欠の最大の理由は、母と姉が住むマンションを関西に買い、彼女らに提供する代わりに、自分がそこそこ多額の住宅ローンを負担していること。ただ、そのローンの旧住宅金融公庫分が今月初、完済した。住宅ローン全体ではまだ残債があるが、月々の支払い額という点では約10分の1になる。したがって、来月からは少しは楽になるかとホッとしている。

とは言え、今月は何故か過去3年間で最大の危機である。まあ、月額8万円に上る生命保険料の引き落としをどうしようかと悩んでいる程度なので、大したことはないといえばないのだが、今まで生命保険と住宅ローンは一度も引き落とし不能を経験したことがないから、ここ数日で何とかしなければと少々焦ってる。

まあ、これは、来年になると金銭的に余裕が出てくることに対し、「あんまり無駄遣いするなよ」という天からの戒めなのかなとも思う。