sam's diary - 日々のとりとめもないことをつらつらと

実名でやっているFacebookでは書き辛いことをここで吐きます

家を探していておもうこと

 家を買うための活動をし始めてから3週間ほど。不動産会社とはメールや電話を含めて10社くらいとはやり取りをしているだろうか。そのうち、実際に会って、詳細の話をした、物件を紹介してもらったといったところが5社。したがって、残りの5社前後はメールや電話でのやり取りのみということになる。彼らと接していて、その特徴が面白い。

 まず、こっちはネットで片っ端から検索して、資料請求をする。複数のサイトも使用するし、同一のサイト内でも、異なる不動産販売会社が同一の物件を取り扱っていたりする。自ずと、資料請求が重複する。ただ、不動産会社はまるで、自社にのみ資料請求されているかの対応をする。

 毎日のようにこんな電話が来る。

 「○○の物件の情報をお送りさせていただいております株式会社××ですが、検討は如何でございますか?」

 残念だがこれではどこのどの物件かさっぱり分かりかねる。分かりかねるから、

 「どちらのどの物件でしたっけ?」

 と質問しながら話を続けるが、例えば「吉祥寺徒歩10分の物件で・・・」と言われても、頭の中で特定できない。だから、適当にこう言ってしまう。

 「ただいま検討中です」

 こういう業者はどうしても続かない。

 逆に、一度食いついたら話さない的な業者もいる。約束時間に家にまで迎えに来て、物件をいくつも案内する。平日は妻を、休日は私単独ないし両名を。ビジネスマナーは実に気持ちが良い。2時に指定したら時報のように来る。妻曰く、恐らく10分前には来て待機しているだろうと。だから、約束の時間の10分前には家の周辺にいないか探してみろという。実際にそれをしたら、先日は5分前には30メートル離れたところにいた。何か少しでもこちらが引っかかる点、疑問点があれば、分かる時はすぐにでも回答を持ってくる。ただ、なんとなく物足りない気がする。それは彼ら販売会社の立ち位置というか出来ることによる限界であろうか。

 とある不動産会社に、知人の紹介で行った。彼は自分を不動産会社というよりは、住宅会社と位置付けている。これは面白い。彼のスタンスは中小住宅や新築建売住宅を売るというよりは、土地から仕込んで住宅を建てる、それでも建売と遜色ない価格を実現するというもの。これは面白い。

 先述のなにか物足りない業者の場合、どうしても市場にあるものの中から、うちのニーズを綿密に理解して、その中で一番合致するものを選んでくるということであり、そのニーズの合致度が100%なんてことはあり得ない。なのでどうしても物足りなさを感じる。

 昨日はこういう業者と会った。これも同じ知人の紹介。会社は極めて大手であり、TVコマーシャルもしている。だが、妻と私の印象は悪い。極めて悪い。というのも、例えばこういう物件がありますと紹介されたもののうちに、元は5,600万円程度のもので、すぐに400万円、その後さらに200万円値下げされたというのがある。しかし、そこは堂々と5,600万円の値段を出し、しかも、値段が下がっているかどうかの確認もない。これはダメだろう。最初に書いた販売業者だと、すぐに確認しただろう。実際にそれに近い話があった。ネットで見たら同じ物件が200万円値下げされていることが分かったことがあったが、こちらが質問する前に、「例の物件、売り手が200万円下げて来ました」と知らせた。対するこの大手業者、もし、うちが5,600万円で気に入れば、600万円は鞘抜くんだろうなぁと思うと、気分悪くなった。ここはもう一度会うが、それでもそのスタンスなら、紹介者にクレームする。その上で、姿勢が変わらないなら切る。情報はすぐにでも手に入れられる今の時代、このスタンスはまずいね。

 こういう業者もあった。とある物件を紹介した際、

 「ここは700万円程度で安普請する建築会社なんすよねぇ」

 安普請なので、値段をする下げるらしい。それだけバッファーがあるとのこと。だから、そういう業者の建売は買い急ぐなとのアドバイス。これは個人的には評価が高い。妻は、家まで迎えに来なかったことや、なんとなく「だるいっすねぇ」的姿勢、坂上忍か?って感じの斜に構えた感じが気に入らないようだが、僕が一度会って気になれば忠告してやれば良い。こやつは上手く使えば、我々には良いアドバイスをくれる気がする。

 最近では、どんな物件でも手数料ゼロでやります、なんて業者もある。もちろん、どこかで儲けるからくりはあるだろうし、手数料ゼロ業者にこだわる訳ではない。いい仕事をしてくれるなら3%の手数料が6%でも良い。ただ、手数料を取るなら取るでちゃんと付加価値を提供してくれよと思う。

 販売会社にとっての手っ取り早い付加価値は我々のために精一杯値切ることであろう。それは最低限やって欲しい。ただ、単に値切るだけではなく、総合的な満足度を高めてくれて、ここなら3%払っても安いね、と思えるような業者に出会いたい。